雄町サミット 歓評会 優等賞受賞酒
【霞城寿 大吟醸 雄町】
オマチストがこよなく愛する酒造好適米「雄町」ってどんなお米?
寿虎屋酒造では、こだわりの岡山県産雄町を20年以上使用、
醸し続けています。
《雄町米の歴史》
1859年(安政6年)に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家、岸本甚造(きしもと・じんぞう)が伯耆大山という鳥取県の最高峰の山に参拝した帰り道に、珍しい2本の穂を見つけ、持ち帰って栽培したのが雄町の誕生のきっかけ。
当時は、2本の草から「二本草」と呼ばれていましたが、岡山の雄町にいい酒米があるとうわさが広がり、いつしか「雄町」と呼ばれるようになります。
(たまたま見つけた米が、酒米として最高に質がよかったという事)
雄町は純血種酒米の中で最も古い品種で、山田錦や五百万石といった、
現在使用されているほとんどの酒造好適米のルーツとされています。
《まぼろしの米》
長い間、酒米の王座を譲らなかった「雄町米」ですが、収量が少なく栽培が大変難しいというハンデがある上、戦争時中は、食用米の栽培に必要が迫られ、生産者が減りました。全国の蔵元から渇望されながら、入手困難な酒米”まぼろしの米”と呼ばれるようになったのです。
栽培の難しさと戦争の影響で、生産者は減少
岡山県では、戦前4000haあった雄町の作付けは、昭和48年には3haまで減少し絶滅の危機を迎えましたが、岡山県の酒造メーカーを中心に栽培を復活させ、現在は500haまで回復を遂げました。現在、生産量の約95%を岡山県産が占めています。
また、雄町好きのオマチストが増えたことにより、さらに増加傾向にあります。
その雄町で醸した日本酒のみが全国から集結して開催されるのが
今年で11回目を迎えた「雄町サミット」。
7月30日に開催された本年サミットでは135の酒蔵から215点が出品され、
うち吟醸酒は137点。
山形県からも13点の出品があり、
当社を含む3点が
優等賞を受賞しました。
日本にとどまらず、海外の皆様からも味わって頂けます事、
大変嬉しく思っています。
今後共、益々のご愛顧賜ります様お願い申し上げます。
1.8ℓ⇒4800円 / 720㎖⇒2200円(税別)
岡山県の米農家の皆様に敬意を表し、
受賞を励みとし、益々の研鑽に努めてまいります。
誠にありがとうございました。
2019雄町サミット歓評会 優等賞受賞酒
【霞城寿 大吟醸 雄町】
使用された酒造好適米「雄町」ってどんなお米?
寿虎屋酒造では、こだわりの岡山県産雄町を20年以上使用、
醸し続けています。
《雄町米の歴史》
1859年(安政6年)に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家、岸本甚造(きしもと・じんぞう)が伯耆大山という鳥取県の最高峰の山に参拝した帰り道に、珍しい2本の穂を見つけ、持ち帰って栽培したのが雄町の誕生のきっかけ。
当時は、2本の草から「二本草」と呼ばれていましたが、岡山の雄町にいい酒米があるとうわさが広がり、いつしか「雄町」と呼ばれるようになります。
(たまたま見つけた米が、酒米として最高に質がよかったという事)
《人気の高まり》
品質の高い雄町は全国にひろがり、明治時代には酒米の最優良品種として全国で使用され、全国の新酒鑑評会では、雄町でないと金賞は取れないと言われていたほどでした。
また、雄町から品種改良をした酒米が多く生まれ、山田錦や五百万石などを含め現存する酒米の半分以上が、雄町をルーツとした酒米なのです。
《まぼろしの米》
長い間、酒米の王座を譲らなかった「雄町米」ですが、収量が少なく栽培が大変難しいというハンデがある上、戦争時中は、食用米の栽培に必要が迫られ、生産者が減りました。全国の蔵元から渇望されながら、入手困難な酒米”まぼろしの米”と呼ばれるようになったのです。
栽培の難しさと戦争の影響で、生産者は減少
岡山県では、戦前4000haあった雄町の作付けは、昭和48年には3haまで減少し絶滅の危機を迎えましたが、岡山県の酒造メーカーを中心に栽培を復活させ、現在は500haまで回復を遂げました。現在、生産量の約95%を岡山県産が占めています。
また、雄町好きのオマチストが増えたことにより、さらに増加傾向にあります。
《雄町の血を受け継ぐ有名な酒米》
雄町は現存する酒米の半分以上が雄町の血を受け継いでいます。
150年以上もほぼ途絶えることなく栽培され、交配されずに純血を保っている酒米は「雄町」のみであり、現在広く普及している酒米の「山田錦」や「五百万石」
そして山形の酒米「雪女神」「出羽の里」「出羽燦々」は「雄町」の血統を引き継いだ品種です。
最近では、雄町の酒を愛する“オマチスト”と自称するファン層があらわれるほどの人気ぶりをみせています。
祝!~日本一の純米吟醸酒~ 御礼
この度、「純米酒大賞2017」純米吟醸の部において、
弊社の「霞城寿 純米吟醸 出羽燦々」が日本一!最高金賞を受賞いたしました。
(審査会は東京麹町のホテル「東京グリーンパレス」において
87蔵の出品酒204点を厳正に審査。)
春にいただいた、世界最大級のワインコンペティション
インターナショナルワインチャレンジ(IWC )2017SAKE部門での
GOLD MEDAL 受賞、
全米日本酒歓評会2017、金賞受賞に引き続きの受賞ということで、
大変嬉しくもあり、身の引き締まる思いでもあります。
江戸享保年間より日本酒一筋に三百年、
脈々と続く技術研鑽に新たな1ページを残すことが出来ました事、
これまで技術指導いただいた先生方、関係者の皆様、
消費者様に心から感謝申し上げます。
これらを励みに、ますます日本中、世界中から称賛される酒蔵へと成長する様、
精進するつもりでおります。
酒質第1主義・唯一無二の金賞蔵としての自覚と責任を持ち、
皆様によろこんで頂ける日本酒造りに努めて参りますので、
今後共お引き立て下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
<弊社使用酒米・出羽燦々について>
山形県の酒造業界は、20年ほど前より、山形県全体の酒の品質向上をめざして、工業技術センターを中心に研究開発をすすめてきました。まず、全国に先がけて吟醸酒の開発に取り組み、「山形讃香」を開発し、続いて酵母の研究開発を様々な角度から行ない「山形酵母」「清々酵母」などを発見しました。その結果各蔵の品評会での入賞率が飛躍的に増加しました。同時に県独自の酒造好適米の開発活動を開始しました。その間約11年間、山形県農業試験場がついに素晴らしい酒造好適米「出羽燦々」を生み出しました。
この「出羽燦々」を使った純米吟醸酒を「DEWA33(でわさんさん)」と名付けました。
出羽燦々名前の由来
山々に囲まれた山形県は多くの名山があります。最高峰は鳥海山の2237m、2000mの高さまで6山、1400mまで33山を数えます。この33と「出羽燦々」「出羽山々」などをヒントに「DEWA33」が生まれました。
出羽燦々」で醸した酒が、純米吟醸酒「DEWA33」です。これには次のような酒質基準が求められます。
- 「出羽燦々」を100%使用していること
- 純米吟醸酒であること
- 精米歩合55%以下であること
- 山形酵母を使用していること
- 山形オリジナル麹菌「オリーゼ山形」使用のこと
これらの基準に適合し、厳正な審査会を通って初めて「DEWA33」の称号が与えられ、「純正山形酒審査会認定証」が貼られます。山形の酒の誇りと責任の証しです。