令和2年BY 迎える事が出来ました。
これもひとえに皆様からのご愛顧のおかげと
心より感謝申し上げます。
例年抱くの感謝の想いに加え、特別な何かがこみ上げての始動となりました。
「コロナ禍」は日本酒産業を直撃し、多くの大規模なイベントの中止、
海外での感染拡大に伴う輸出とインバウンド消費の低迷、
国内の主要な市場であった飲食店への休業/自粛営業要請による消費の低下・・・と、
ネガティブな話題には事欠きません。
その様な中で
令和2年BY 始動できます事、一同、胸がいっぱいです。
令和2年BYスタートとして、
まずは何より創業以来三百年以上
脈々と続いてきた「醸造の祖神」松尾大社、御祈祷を執り行いました。
蔵人一同、誠心誠意真心を込め、感謝と敬いの気持ちをもって拝礼。
皆の健康と安全、そして最高の日本酒が醸し出せますように
平安と安泰を御祈祷頂きました。
心ひとつにし、精進に励む所存でございます。
新酒出来ました際は改めてお知らせいたします。
楽しみにお待ちくださいませ。
心込めて美味しい日本酒を醸し出す事で 恩返しいたしたいと存じます。
今期もどうぞ宜しくお願い致します。
「ひやおろし」とは?
搾りたての新酒を一度火入れしてから貯蔵し、
貯蔵庫で夏の期間、熟成させ、
秋口になって「冷や」のまま「出荷する」(卸す)ことを
「冷(ひや)卸し(おろし)」と言います。
冬に絞ったまま出荷した(卸した)「生酒」がフレッシュな味わいであるのに比べ、「ひやおろし」は
一度火入れを加えた後に、貯蔵庫で夏の期間寝かせてあるため、
程よく熟成がすすみます。
そのため絞りたての際の粗さが取れ、味わいにまろやかな丸みと、
味わい深さを楽しめるのが特徴です。
「秋上がり」とは?
「ひやおろし」が夏場を越して良質に熟成した日本酒を出荷することを
意味するのに対し、
「秋上がり」とは、夏を越えて秋になって香味が円熟し旨味がのった
(熟成した、酒質が向上した)ことを指します。
逆に、うまく熟成しなかった(酒質が向上しなかった)場合は
「秋落ち」と言います。
<まとめ>
「ひやおろし」と「秋上がり」の両者は
秋の季節限定酒を表すという点では同じですが、
夏を越して秋口に良質に熟成した状態のことを
「秋上がり」と呼び、
「秋上がり」した日本酒を製品として出荷することを
「ひやおろし」と表現しています。
どちらも夏を越して、まろやかな深みのある味わいが特徴で、期間限定の日本酒となります。
秋がすぎてしまう前に是非季節限定の味わいをお楽しみ下さい。