春・酒造りを終え解禁される楽しみな食べ物
2021年03月31日
春を迎えました。
春酒が店先に並んで、
何を味わおうか楽しみな季節でもあります。
昨年の秋から造りが始まり、
醪はすべて完成ですが、
搾り終えるまではまだ時間がかかります。
すべて搾り終えることを皆造と言い、
弊社でも間もなく迎えられるはこびとなりました。
この時期、蔵人が心待ちにしている楽しみがあります。
冬の忙しさから開放された蔵人にとって、
何が一番の楽しみかといえば・・・それは納豆!
山形の郷土料理に、納豆汁、納豆餅、等
美味しいものが沢山有りますが、
造り期間中は全てNG!
納豆の枯草菌(いわゆる納豆菌)は、
バシラス(バチルス)属に属し、
芽胞(がほう)という石鹸や熱湯での殺菌が効かない殻を作ります。
きちんと手を洗ったはずなのに、
石鹸水の中で枯草菌の芽胞が繁殖し、
実験室でコンタミネーション(目的外の菌が培地などに混ざること)が発生し、
大惨事という事例も聞きます。
麹室などで納豆菌が繁殖してしまうと
なかなか殺菌ができず
酒質を大きく下げてしまうため、
造り期間中は納豆を食べないように気を付ける必要がある訳です。
造りが終わって片付けも目処がついてしまえば
納豆はOK!
白米のお供としてや、納豆餅、
イカ納豆、キムチ納豆
などは最高のご馳走です。
次の造りまでの間に、
様々な納豆料理を思いっきり楽しみたいと思います!