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三百年
2019年02月15日

寿虎屋酒造の銘柄 『霞城寿』
『霞城(かじょう)』は山形城の愛称。

山形城主は

足利将軍時代にさかのぼり、斯波兼頼公。
将軍徳川家康公と同時代は最上義光公。
(最上義光公は日本酒造りに力を注いだお殿様で有名です。)
最上氏以後は
東北の外様大名に備える江戸幕府の配慮から、
山形城主は幕府の中枢譜代大名(将軍家血縁者)
で固められた事は史実として有名です。

弊社は山形城東門前で日本酒を古より代々醸してきた蔵元。

やわらかい春の季語、霞・かすみ。
かすみがしろ『霞城・かじょう』の冠名を拝し、『霞城寿』として
現在に至っています。

寿虎屋酒造

明治44年5月8日山形歴史史上に残る市北の大火、焼失個数1313戸、
損害被害額は数百億円の大惨事で三百年以前の過去帳等、記録は焼失。

 寿虎屋酒造もまさしくこの渦中に巻き込まれ、家や店舗を失ってしまいました。

現存している記録として、さかのぼる事が出来るのが約三百年前(1715年~)

将軍徳川吉宗公の江戸享保年間までという訳です。
(蔵元菩提寺の総本山 知恩院・大本山 増上寺への問合せはまだしていません。)

 

「このような時こそ災いを転じて福としなければならない」、

現蔵元の曾祖父、保吉(やすきち 38歳)の指揮のもと新しい酒造りが始まりました。

8代目保吉は明治、大正、昭和にかけて激動の時代を生き抜き、

現在の寿虎屋の基礎を築きました。

酒造りから始まった保吉の情熱は、地方産業にも大きな影響を与え、嘱望されて、

山形市会議員、山形県酒造組合連合会会長、山形県会議員、

山形商工会議所会頭を経て、山形市長に選任され、

12年間にわたり困難な山形市政にも情熱を傾けてきました。

そして、戦後初めての名誉市民に推挙されました。

寿虎屋酒造

寿虎屋酒造

そして昭和、平成と新たな時代を迎え、

山形市政100周年時には

記念事業であった市立病院済生館拡張工事に協力するため、
古より受け継いできた酒蔵の土地を全て山形市に提供し、
平成元年に山形市高瀬地区に移転して参りました。

寿虎屋酒造

三百年以上もの長い歴史が培った酒造りへのこだわりが、

近代的な最新設備の酒蔵と溶け込み、・・・・・

歴史を誇る虎屋の製法と、研ぎ澄まされた杜氏の感性が深い味わいを醸し出します。

最新営の設備はそれらと融合し、『霞城寿』の酒はさらに極められ
現在に至っています。

 

寿虎屋酒造

2019年を迎えると直ぐ、創業歴史を見つめ直す機会を思いがけずSNSで頂きました。

徳川幕府との強いかかわり、切っても切れないご縁に想いを馳せ、

改めて感謝の気持ちでいっぱいの年始となりました。

情緒あふれる、山寺・山形紅花文化を象徴とする日本遺産を

テロワールとした酒造りに邁進する寿虎屋酒造は、

これからも唯一無二の日本酒を心を込めて日本中、世界中の皆様にお届けいたします。

皆様、どうぞご愛顧下さいます様、お願い申し上げます。

 

 

 

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